「アドニエシス/天界の水晶」
ある世界の、昔々の物語。
まだその星の人間が、世界の果てを知らなかった時代。
夢と希望と、冒険心に溢れていた時代。
誰もが純粋で、無知だった時代。
社会を蝕み、荒廃させるほどの邪悪な知性は生まれていない。
…この時代の「人間」には。

マーク・フリーマン
性別:男
年齢:16
身長:163cm
体重:55kg
・幼いころは両親と共に都市で暮らしていたが、6歳のころから自然が豊かな海沿いのカナーク村で暮らすようになった。
以来ヴァウレス市の海岸を船で行き来し、果物をはじめとする物資の運送をする父の手伝いで生計を立てている。
幼いころから自然に親しんできた彼は狩りと釣りの名人でもあり、また動物の扱いに長けていた。
彼がカナークに引っ越してきた際に与えられたヤギ「ハーキュリーズ」(♂)は現在でも彼の愛馬ならぬ、愛ヤギである。
輸送においては馬やロバが使われることが多いが、マークは現在でもハーキュリーズを信頼し相棒としているのだ。
このヤギは父の知り合いの牧場主より譲り受けた動物のうちの一頭だが、その牧場主は金品に極めてうるさかったことで知られており
その性格を受け継いでいるのか、金銀・宝石といった貴重品類を探す能力に長けているという変わった特徴がある。
昔から親しい人に囲まれて暮らしてきたためか、良くも悪くも純真無垢な性格で、疑うということを知らない。
それは言いかえるとやや単純かつ衝動的な性格でもあるということであり、しばしば自分から危険に突っ込んでしまうことも。
心やさしいために周囲の人間からは好かれているが、ややデリカシーに欠ける面もある。
幼いころから運動に親しんできたために運動能力はかなりのもので、離れた船の間を軽々と飛び越える身軽さをもつ。
また、鳥を追い払うために愛用のブーメラン「アルバトロス」を使う。
これはある事件をきっかけに有名な工匠に作ってもらった品で、マークは威嚇のためにしか使わないが非常に丈夫で羽も薄く、武器としても有効。
彼が幼馴染のリノから贈られた水晶のお守りは、彼にとって何物にも代えがたい宝物。
これを身につけるようになって以来、致命的な事故から守られているようにさえ感じることもあるという。

リノ・スカーベリー
性別:女
年齢:16
身長:160cm
体重:48kg
・ヴァウレス市の小さな商店で生まれ、以来家族とともに暮らしている。
現在は店の看板娘として、やや年の離れた姉と母、父とともに店を切り盛りしている。
落ち着きのあるおっとりとした性格で、思いやりに溢れているため店に来る人々の人気者である。
若干臆病な面もあるが、いざという時には決して退かない勇気も備えている。
しかし彼女は幼い頃、盗賊団による身代金目的の誘拐事件に巻き込まれ九死に一生を得たという経験がある。
同じく誘拐された子供が4人殺害されるという最悪の結末で事件は幕を閉じたと思われたが、
行方不明になったと思われていた彼女は後に一人で倒れているところを発見された。
現在でも、彼女が助かった過程には謎が残っている。
目の前で人が殺され、自身も死の恐怖を味わった体験のためか生き残るということに対する執念は人一倍強い。
また、家族と引き離されたその体験が彼女の家族への深い愛情に結びついているのである。
その事件以来、彼女は自分が助かったのは「神様」のおかげだと信じ、
助かった際に握りしめていた水晶のお守りを「神様からの贈り物」として大事にしていた。
後にこの水晶のお守りは、しばしば無茶をしでかすマークにお守りとして贈っている。
自分が最も大事に思う者であるから…。

シリル・キャンベル
性別:女
年齢:15
身長:158cm
体重:45kg
・生まれたばかりの頃は素朴な漁民の娘だった彼女だが、盗賊団の襲撃により家族と家を失ってからは孤児として生きることとなった。
自分の家庭を奪った盗賊団に対する激しい憎しみを抱いていたものの、身寄りのない彼女は生きるためにしばしば盗みを働き
窃盗においてかなりの熟練した腕を持つに至った。
そのため、盗賊を憎む気持ちと彼らと同じことをしなければ生きていけない自らの境遇の狭間で悩み続けることとなる。
しかし彼女が10歳になったとき、大型輸送船「オーシャン・キャメル」に盗みに入ったことをきっかけに彼女の運命は変わっていく。
盗みを働いているところを発見された彼女は腕っ節の強い船員たちに暴行され、殺されそうになるが
それを止めたのは「オーシャン・キャメル」の船長、ハリエット・バルデスだったのである。
彼女は船長にその確かな直観、物事を見抜く目を見出され、その悲惨な境遇から救われたのだった。
それ以来、彼女は持ち前の快活さとその働きぶりで立派な船員の一人として働いている。
同じく港で仕事をしているマーク、商店が取引先であるリノと知り合いになるのには時間はかからなかった。
性格はかなり活発で、頭も良い。悲惨な過去に反し、彼女は天性のムードメーカーである。
しかし好奇心旺盛であるためか、やや思慮が足りないトラブルメーカーという面も併せ持っており
彼女の向こう見ずな行動が騒動を招くこともしばしばであった。
もともと盗みで生計を立てていたために、今でも金品にはうるさい一面がある。
そのためかマークのヤギ、ハーキュリーズとは仲良し。マーク以外に彼を愛称で呼ぶ唯一の人間である。
とはいえ、盗みのために人を傷つけたり悲しませることに対しては激しい憎しみを露わにすることもあるのだ。
さて、なぜ今年の初めから、いきなり真面目な(?)マンガを描き始めたのか。
大きな理由は3つあります。
一つは、「固め状態変化」を表現する上でオリジナルの世界観を作り上げること。
前にも書きましたが、自分はイラストを描く時に…たとえば石化魔法のない世界観のキャラで石化ネタを描こうとすると、どうしても違和感を感じてしまうのです。
これはあくまで自分で描く時に、と限ったことであり他の絵師さんのイラストを拝見するにあたっては、さほど違和感は気になりません。(描くのと見るのとでは思い入れが違います)
そこで、自分でファンタジー世界、ストーリーや世界観の重要なパートとして「固め状態変化」が織り込まれている物語を思いどおりに作って、そこに登場するさまざまなキャラクターを使ってイラストを描いてみる。
これは、自分で箱庭を作る楽しみに通ずるものがあると思います。
とはいえ、そのためには魅力的な世界観や、キャラクターを考え出す必要がある。
二つ目の理由はそこにあります。つまりは自分にとっての練習場でもあるのです。
自分でキャラを作り、物語を考え、漫画を描く。せいぜい2年前にネット掲示板で絵を描き始めたばかりの若輩者にはどう考えても難事業。
とはいえ手をつけなければ始まらない、自分なりに試行錯誤を繰り返してきました。
このストーリーを構築し、漫画やイラストを描いていくことで技量の向上を図る。
そのためなら、楽とは言えない作業もがんばって進めることができます。
ではなぜそんな面倒なことをするのか?
三つ目の理由は、ずばり自分なりに自由な表現がしたいという単純な「欲求」です。
昨年までの漫画は、ひたすら状態変化ネタに徹しキャラクターの性格描写は最低限、世界観に至っては「夢だから」と無いことにしていました。
それはそれで状態変化ネタを描くだけなら十分ですし、そういう選択ももちろんアリなのですが
自分の中には、より表現の輪を広げてみたいという気持ちも芽生えてきました。
それに加え、固め状態変化界隈に参加していくうちに、実に様々な作品と、それを製作される方々とお会いする機会がありました。
そうして触発されていくうちに、自分ももっと色々な作品を作っていきたいという強い欲求が湧き上がってきたのであります。
カタメイトのブログをご覧になった方ならもうお気づきのことと思いますが、次回の同人誌の内容もこの「アドニエシス〜」の世界観、キャラクターとなります。
お話としては現在ブログで描いている内容、1話が終わった後の話になります。
ネタばれにならない程度に詳しい内容は、また後日の更新にて。
さて、先日私はあるきっかけでリアルの友人にこの漫画について話す機会を得ました。
その方も漫画の心得がありまして、私と同じく同人誌に漫画を寄稿されていらっしゃるという事でした。
内容の方も読んでいただけたのですが、こんな返事が返ってきたのです。
曰く、世界観はしっかりとしているのにお話を追っている感が強くキャラクターや人間関係、心情の描写…つまり内容が薄い、たとえばキャラの性格・過去そのた設定をどこまで言えるか、表面的なところ以外は作ってないだろう、と。ずばりピンポイントですね。
そんなこと言っても、そのジャンル中心でブログをやってるんだからストーリーやら重視で描いても魅力として見てもらえないだろうし…と返したところ、
曰く、そうではない! まずマイナージャンルネタありきではなく、ストーリー・キャラクターを魅力的に描くことも考えろ、それらを閲覧者さんに漫画の魅力の一つとして見て頂くことだって出来るはずだ、と。
これが前年度のギャグ漫画について言われたなら、それは初めからネタだけ描くつもりで描いたんだからそれでいいんだよ、と説明できたでしょう。
しかし今年の「アドニエシス〜」に関しては、最初からストーリー重視の物語を描きたい、状態変化ネタを存分に描ける魅力的なキャラや世界観を作ろうという意志のもとに描き始めたものだった。
なのに自分の中では、意識は全然変わっていなかった。だから、今までブログで描いてきた「アドニエシス〜」は、ただ状態変化ネタが早く描きたいから〜と、内容がかなり薄いものになっていたのだと思います。実際自分のコメント見返してみてもそんな感じのことを書いておりますし。
当たり前ですが、その方の言葉を鵜呑みにするわけではありません。同人誌ではストーリーやらより状態変化ネタをどれだけ濃く描けるか!という気合いのもとに描いておりますし、ヒコたちの漫画もこれまで通りの路線で描いていきます。
ただ、ブログで定期的に描いていく「アドニエシス〜」に関しては、今までよりももっとキャラクターの心情描写などに踏み込んだ展開も考えていきたいと思っております。
これにより、以前より状態変化ネタが登場する割合は減るかと思います。ただそれと同じくらい…いきなりは難しくても、進めていくうちに一人でも多くの閲覧者さんに、ストーリーやキャラクターについて魅力的に感じていただければ、それより嬉しいことはありません。
長文、乱文失礼しました。
まずは口より行動ですね。
今は間近に迫った締切に向けて、同人誌の漫画「アドニエシス/サブナクの城」の完成を目指します。
それが終わったら、さっそく引っ越しで先々月より放置中のお話の続きに入ります。
そう、それとヒコの漫画の続きも忘れずにw
では、今後とも「虚無の実験場」をよろしくお願いします。